社内ライターと外部コピーライターを比べると、国際市場で成果を出しやすいのは、海外の読み手に向けて書くことを本業とする外部コピーライターです。製品を最もよく知る社内ライターでも、英語で購買担当者に商品を選ばせる文章まで書ける人は限られ、海外展開を担う人材を確保できていない企業は9割近くに上ります。
ただし、外注の成果は、社内の技術担当者とどう組むかで決まります。費用の試算から依頼先の選び方まで、営業やマーケティングを率いる方が判断に使える順に見ていきます。
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海外向けの英語コピーは、社内ライターと外部コピーライターのどちらに任せるべきですか?
英語で海外の購買担当者に読ませる文章は外部コピーライターに任せ、社内ライターには製品情報の整理と公開前の確認を担当してもらう分担をおすすめします。英語の営業文書を書く技能は、日本語の広報文や技術文書を書く技能とは別に、訓練と経験を重ねて身につけるものだからです。
輸出先として最も重視されているのは米国です。2025年度の調査では、今後3年程度で最も重視する輸出先に米国を挙げた企業が27.1%で首位となり、比較可能な2018年度以降で最高でした。
社内で語学の人材を確保する動きも進んでいます。外国人材を雇用する企業は52.5%で2014年以降の調査で最高となり、高度外国人材を採用する最多の理由は「多言語対応できる外国人材の確保」でした。ただし、通訳や翻訳ができる人と、読み手に行動を起こさせる文章を書ける人は、別の職能です。社内で英語の書き手を育てる場合に、どれだけの時間と費用がかかるかを次に確認します。
社内ライターに英語のコピーを書かせるには、どれくらいの時間と費用がかかりますか?
社員1人にかかる費用は給与の約1.2倍で、英語の書き手を育てる期間は年単位になります。現金給与額が労働費用総額(企業が負担する人件費全体)に占める割合は82.0%(令和3年調査)で、残る18.0%を社会保険料の会社負担分や退職給付の費用などが占めます。現金給与以外の割合は、製造業では19.2%です。
期間の目安になるのが楽天です。三木谷浩史会長兼社長が2010年に社内公用語の英語化を宣言し、2012年に本格移行しました。楽天単体の社員のTOEIC平均が800点を超えたのは2015年で、宣言から5年かかっています。この取り組みで楽天は、会議や資料といった社内のやり取りを英語で回す力を得ました。海外の取引先に商品を選ばせる英語の文章を書く力は、その先に別の訓練が必要です。
JETROは2019年、海外ビジネスを担う社内人材の不足に悩む中小企業を支援するため「中小企業海外ビジネス人材育成塾」を始め、5年で累計受講者が1,000名を超えました。外注と比べるときは、給与の約1.2倍に、英語の文章を書ける人を探して育てる期間を加えて試算すると公平です。
社内ライターと外部コピーライターは、費用と品質でどう違いますか?
社内ライターの強みは製品知識と社内調整のしやすさで、外部コピーライターの強みは英語を母語とする書き手の文章と、案件ごとに増減できる費用です。6つの観点で並べると次のようになります。
| 比較項目 | 社内ライター | 外部コピーライター |
| 費用の出方 | 給与の約1.2倍が毎月かかる。依頼が少ない月も同額 | 案件ごとの見積もり額 |
| 開始までの期間 | 募集、稟議、入社、育成を経て戦力になる | 契約後に案件単位で始められる |
| 英語の文章 | 日本語を母語とする書き手が書く英語 | 英語を母語とするコピーライターが書く英語 |
| 製品知識 | 入社後の業務で蓄積される | 資料と取材で補う |
| 対応できる分野と言語 | 書き手1人の得意分野と言語が上限 | 依頼先によっては分野や言語ごとに専門家を割り当てられる |
| 繁忙期の対応 | 展示会前でも書き手を急には増やせない | 展示会前だけ依頼量を増やせる |
製品知識では社内ライターが優位ですが、この差は依頼時の準備で縮められます。
外部コピーライターに頼むと、製品を理解しないまま書かれて品質が下がりませんか?
専門分野を持つチームに依頼し、社内の技術担当者が事実確認を受け持てば、製品理解の差は埋められます。書き手が製品を知らないまま書くのは、資料も取材も渡さずに依頼したときです。
私たちMacroLingoは、医師や研究者を含む専門家チームを組み、複雑な技術内容の英語コンテンツを書いています。日本の製造現場の技術や品質は、一般的な翻訳では自然な英語に移しにくいと考えているためです。
依頼の前に、次の3点を渡してください。
- 日本語の技術資料と製品カタログ
- 社内で決まっている用語と表記の一覧
- 英語ページを読む相手の役職(例:海外代理店の購買担当者)
初稿が届いたら、技術担当者が確認するのは数値、型番、規格名の誤りに絞り、文体の修正は依頼先に任せます。
外部コピーライターを選ぶときは、何を基準に比べればよいですか?
英語を母語とするコピーライターであること、日本国内に所在地を確認できる拠点があること、自社と近い分野の実績があること、無料サンプルを出せることの4点で比べます。営業部長やマーケティング責任者が英語の品質を自分で判断しにくいときは、サンプルを社内の海外営業担当者と現地の代理店の担当者の両方に読んでもらい、自然に読めたかを聞いてください。

実績とサンプルの確認方法は、ネイティブ英語BtoBライティングの見分け方で詳しく説明しています。
MacroLingoは大阪に本社を置き、2024年8月に本社を大阪へ移したうえで、2025年大阪・関西万博の出展企業向けにローカライズサービスを始めました。ソニー株式会社、旭化成株式会社、Sansan株式会社などの大手企業とも提携実績があり、ネイティブ英語のコピーライティングとコンテンツライティングを提供しています。成果は、英語ページ経由の問い合わせ件数と、そのうち商談に進んだ件数を、依頼の前後で3か月ずつ比べて確認してください。
外部コピーライターへの依頼について、ほかに確認しておくことはありますか?
英語のコピーライティングを外注すると、社員を雇うより費用は高くなりますか?
費用の差は依頼量で決まります。社員の実際の人件費は給与の約1.2倍で、依頼がない月も同じ額が発生します。年間に必要な英語ページと資料の本数に依頼先の見積もり単価を掛けた金額が、その人件費を下回るなら、外注のほうが低い費用で済みます。毎月まとまった量の英語コンテンツが続く会社は、専任を置く選択肢も残ります。
外部コピーライターを使うと、社内ライターは不要になりますか?
不要になりません。英語に仕上げる工程を外部に移すと、社内ライターは日本語の一次情報の整理と、公開前の承認に時間を使えます。展示会で配る英文カタログなら、日本語の原稿を社内で固め、英語化を外部に出す流れになります。
英語ページの外注は、どこから始めればよいですか?
問い合わせの入口になる英語のトップページと製品ページから始めてください。展示会で配る英文カタログも、読む相手が決まっているため、前述の3か月比較で効果を確かめやすい対象です。 英語ページや展示会用の英文カタログの外注を検討している場合は、日本語の資料と、読ませたい相手の役職を添えて、MacroLingoのお問い合わせページからご連絡ください。大阪を拠点とする私たちが、必要な分野と本数を伺ったうえで、進め方と見積もりをお伝えします。