2024年以降に生き残るにはデジタルコンテンツが必要不可欠(日本企業向き)

日本企業は厳しいビジネスの世界を生き残っていくために、コンテンツ発信者および制作者としての役割を受け入れなければなりません。ライバルは日本中だけでなく、世界中にいます。インターネットのおかげで、です。

ソフトウェアやIT企業、新しい企業は一般的にこのことを知っています。しかし、昔からある中小企業や、製造系や医療・保険系と言った歴史の長い業界にいる中堅企業は、全く知らないというのが普通です。

そしてこれは日本企業に限ったことではありませんが、日本企業は特に、日本市場を越えて飛び出していこうとする際に、英語のコミュニケーションという追加の壁に直面しているのです。

日本企業だってこのようなことはできますし、少し難しいことかもしれませんが、誠実さ、別角度から考えること、場合によってはプロの援助があればデジタル化することは可能です。この記事では、今どのような状態になっているのか、時代遅れの企業を卒業し、その代わりに勝ち続けていく企業の一つとなるためにはどうすればいいかをご説明します。

25年前のビジネスのやり方

25年前にビジネスをしていた頃、マーケティングはほとんどが印刷、展示会、紹介を介して行われていました。こうすることでその周辺地域や同じ業界の人々が企業のことを知ることができていたのです。

自社エリア外で知ってもらうために小さなチャンスでも欲しければ、高額のラジオ、テレビ、新聞広告を出さなければいけません。他のエリアへの電話営業、特に海外への電話でさえも高額なものでした。

Global content marketing competition – Scize

現在のビジネスのやり方

現在、すべての企業がほとんどすべての人、すべての地域に即座に直接アクセスできます。しかもそのコストはゼロか、限りなくゼロに近いほど安いです。

あなたご自身や、勤めておられる企業は時代に取り残される必要などありません。むしろこれを活用できるのです!

必要なものはこれだけです:

  • ウェブサイト
  • SNSでのプロフィール(特にLinkedIn
  • コンテンツ:主に文章、可能であれば画像や動画(日本市場向けに日本語・他国向けには少なくとも英語で配信

強調しても足りないくらいではありますが、ビジネスの世界で勝ち抜いていくためにはコンテンツが必要なのです。

ウェブサイトもなく、コンテンツもなく、SNSでも姿を現してないとしたら、顧客はあなたの企業のことを知ることも見つけることもできず、コンテンツを持っているライバルを選んでしまいます。

毎日約700万ものブログ記事が投稿されています(出典)。あなたの企業はこの数の中に入っていますか?しない理由はありませんよね。

必須のコンテンツ配信

研究者たちは長い間研究内容を継続的に発表するというプレッシャーを掛けられ続けています。彼らにとって評価やキャリアのために必要なことなのです。こうすることで競争力を持つことができます。

しかし現在、『発表しなければいけない』というルールは業界や市場規模に関わらずすべてのビジネスオーナーに適用されます。企業はコンテンツを発表しなければ、誰にもその存在が届くことはありません。人々かあなたの企業(または広告)をどうにかして見つけてくれるように祈るだけです。

コンテンツ配信をすることによって、無限に世界へリーチできるようになります。しかし同時に、大きな課題も生まれるのです。

デジタル時代以前、企業は自社の地域や業界で、近郊企業や特殊企業として有利な立場にいました。競争は、周りにある数社とだけの小さなものだったのです。通常、電話帳や業界ディレクトリに載っていると、顧客からその企業に連絡していました。もしくは、展示会に出展し、顧客と話し、パンフレットを渡して面談を行っていたのです。

現在は、すぐそこにいる競争相手について心配するだけでは足りません。今やもう、世界中にあるすべての企業がライバルです。ニューヨークにある企業が日本語コンテンツを作成し、日本語を話す営業を雇い、あなたのライバルになることができるのです。

もし既に英語で業務を行っている場合であれば、新しい企業はいつでも登場し、顧客を取ってしまう可能性があります。

また、顧客は一ヶ所(オンライン)で買い物をし、他の企業から購入したときのサービスについても比較しているため、他の業界ともライバル関係にあります。

完全に変化した購買プロセス

顧客の購買プロセスは完全に変化しました。

以前の購買プロセス:

  1. 顧客がニーズを特定する。
  2. 顧客が候補の企業(通常は近郊の会社)を探し、デモや問い合わせを行う。
  3. 営業担当と話し、提案を比較することで決定を行う。

現在の購買プロセス:

  1. 顧客がニーズを特定する。
  2. 顧客が様々な企業を特定する。
  3. プロセス中に、顧客が他の企業、レビュー、比較を見つけ、SNSを確認し、企業の資本金や顧客情報、トップの経営陣のプロフィールをチェック。
  4. 企業に問い合わせする前に顧客が選択肢を狭める。この手順で、様々な業界の他の企業と企業を比較する。
  5. 顧客は最終比較企業に問い合わせる(オンラインチャットやメールでのやりとりのみの可能性もあり)、または単に購入を行う。

顧客はそのトピックについての情報を探し、誰とも話すことなく重要な情報に簡単にアクセスすることができます。彼らは営業の手腕ではなく、かき集めたオンラインにある情報に基づいてビジネスのクオリティを判断するのです。

B2B content marketing – Scize

ライバル企業は世界中のすべての企業

そして、それだけではありません。あなたの業種や地域だけでなく、他のすべての企業と仕事をした経験に基づいて判断します。

例えば、あなたは高品質な静岡茶葉を販売していて、商品リストや価格は英語では簡単にウェブサイトにアクセスできないものとします。潜在顧客としての第一印象は、不満です。理由は、販売されている基本的な商品やその価格でさえわからないからです。こんな問題は、楽天市場や、私が住む街の歯医者のウェブサイトにもありません。

こんなことに注目してみてください。あなたと他の静岡の緑茶販売店がどのようなビジネスをやっているか、どうやって販売しているかという点だけで判断されているわけではありません。他の業界すべてが「普通の方法」だと言っているデジタル上での期待や経験によって判断されているのです。

これを無視すると、かなりの数の潜在顧客を失ってしまうというシンプルな結果に繋がってしまいます。しかし、この理由はあなたの実際の商品やサービス品質に関係すらしていないため、その理由に見当もつきません。

オンラインコンテンツの重要性を無視すると、ビジネスに大きな脆弱性を残し、デジタル未来での持続可能性を非常に危ういものにしています。

大きなリスク要因は2つあります:

  1. 大きなテック企業(楽天G2など)
  2. デジタルメディアやデジタル化を優先している新しく直接的な競合

巨大テックサイトが市場を奪う場合

最初のシナリオは、テックベースの企業は基本的にマーケティングやリード生成を行っているケースです。彼らは結果ベースの支払いプランで顧客を得るため、もっと便利な方法を提供することで、現地企業と『パートナー』になることが多いです。その見返りに売り上げの内、決められた割合を受け取ります。

こういった企業は顧客と企業を繋げるという能力に依存しているため、デジタルマーケティングを非常に真剣に考えなければいけません。コンテンツ制作やプロモーションに取り組んでいるスタッフが何百人と世界中にいることでしょう。

彼らが市場に参入するとき、彼らが行うすべてのプロモーション活動はあなたのビジネスを完全に立ち退かせます。彼らが参入する前であれば自然と得ていたであろう露出機会を失ってしまいます。だからこの企業にメンバーとして参加し、彼らを通して商品やサービスを販売する以外の選択肢は無いのです。そして彼らに依存し、総売り上げのもしかすると25%以上を失うこととなってしまいます。

デジタル体験や独自コンテンツを優先していない場合は、顧客にただ単に『直接使わせる』チャンスはますます難しくなります。(そして提供企業がこういったことをしていると見つけた場合は普通、プラットフォーム上から締め出し、顧客の供給源を止めます。)

新しい企業が市場を奪う場合

もう一つのシナリオは新しい競合企業です。彼らはあなたの製品の類似品を作る可能性がありますが、ただし販売やマーケティングなどすべてでデジタルファーストです。積み上げてきた評判というアドバンテージはありませんが、それはオンラインなら数ヶ月で得ることができます。だから、コンテンツ制作やデジタルマーケティングに非常に積極的なのです。

これはあなたの企業にとって脅威となります。なぜならほとんどのケースで、自社のマーケットを奪われてしまうまでそれに気づくことすらないからです。

彼らは日本本社の企業である必要はありません。日本人のフリーランススタッフを一人、二人雇ったり、バイリンガル代理店に日本語での宣伝を依頼したりすればいいのです。もちろん、英語や他の言語でも簡単にあなたの企業を打ち負かせます。

これがまさに、外国から来た競合他社(新旧問わず)がデジタルファーストのアプローチを取る際に起こることなのです。彼らが『昔ながらの方法』で戦おうとすると、地域レベルでも、国レベルでも、世界レベルでも、存在を確立しているマーケットリーダーを打ち負かすチャンスはありません。しかし、デジタルの方法を利用して、コンテンツ発信者として活動したり、オンラインを最優先事項としたりすれば、数ヶ月で追いつくことができるのです。特にリモートワークやリモート営業環境の中では、出張や展示会の心配をする必要さえありません。彼らの主な目的はオンラインでリードを獲得することであり、もちろん、競争力の高い商品や十分な能力のある営業スタッフでマーケティングをバックアップすることなのです。

これは驚くほど恐ろしい(同時に素晴らしい)インターネット、そしてコンテンツベースのマーケティングアプローチの力です。今やビジネスオーナーはコンテンツの発信者とビジネスの運営者という両方のスキルを持たなければいけません。製造や営業を外部委託するのと同様に、コンテンツ配信やデジタルマーケティングでも同じことができます。社内でするにしても、他の方法をとるにしても、やらなければいけないことなのです。

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競うにはコンテンツ発信が不可欠

私たちが生きている現代のデジタルワールドはこれまでの企業が準備して来なかった新しい問題を生み出しています。企業はメディア配信者、企画者、製作者にならなければいけないのです。このため、言語、ライティング、欲を言えば動画やグラフィックデザインといったスキルが重要となっています。もはや持たなければいけないスキルです。このようなスキルを磨く企業は、そうではない企業よりも大きなアドバンテージを持っています。また、未来に向けて準備が整っている状態なのです。

問題は、従来の意味でこれに対処する正式なビジネス教育やトレーニングといったものが無いということです。その結果、ほとんどのビジネスパーソンや起業家と呼ばれる人たちがシンプルにこの問題が成功にどれだけ重要なのかということをわかっていないのです。

従来のビジネスパーソンは未だに予算を運用しているため、これを成長するビジネスのオプションとして他の企業や業界向けのものと考えると都合が良いです。それだけでなく、多くの若いビジネスパーソンは古い方法で未だに研修を行っています。教授や先輩たちは彼らの仕事を残したいだけです。特に日本や似たような人間関係ベースで独断的でないビジネス環境では事実です。しかし、デジタルファーストが主流となり、これを真面目に受け取ることが当たり前な知識となるまで待つことは惨事に繋がるだけです。

問題を解決するには、この問題を起こしている根本が何かを知ることが重要です。そしてビジネス方式についてあらゆる場所で多くの変化が起こっているため、私たちは大きな混乱の時代に生きていると言えます。デジタル時代を活用するために手に入れられる最も価値の高いスキルは、価値中心のコンテンツを作るため、かつインターネットの力を最大限に活用する方法を学ために、自身の専門知識を使うことです。

ビジネスの世界にはコンスタントに劇的な変化というものがあります。この変化は従来上手くいっていた方法を無意味にしてしまいます。これは今現在起こっているのに、目に見えないかもしれません。理解するには多くの時間と経験が要る考え方やスキルが必要です。

すぐに結果が出なかったことで諦めてしまっているために、スキルを身に着ける時間を割かないビジネスパーソンは、よくこんなことを言います。「多分、他の会社や業種だと上手く行くんだろうけど、うちの会社や業界じゃ無理だ。」

もしこれがあなたと同意見であるなら、ご自身の市場での立場を見つめ直す必要があります。マーケティングにかけている経費のROI(費用対効果)を率直に評価してください。現在のメディアやPRの担当者が最もそのスキルを持っている人物なのか、もしくは与えられた役割を四苦八苦しながらこなしているだけなのかを正直に判断する必要があります。

配信やコンテンツ制作について学ぶことを始めてください。これについて豊富なスキルを持つモダンな考えをするリソースを利用し始めてください。こうすることで、グローバルでデジタルな未来に大きな価値を残すことになります。ヘルプやアイデアが必要な場合は、今何を必要としているのか確認するためにもぜひお問合せください